掲題の通りですが、具体例は以下です。
rbenv の出力例
[ec2-user@localhost ~]$ rbenv install -l 3.2.5 3.3.5 jruby-9.4.8.0 mruby-3.3.0 picoruby-3.0.0 truffleruby-24.1.0 truffleruby+graalvm-24.1.0 Only latest stable releases for each Ruby implementation are shown. Use `rbenv install --list-all' to show all local versions.
最後の一文の、コマンドをくくっている部分ですね。 前方が `(グレイヴ・アクセント)
に対して、対応する末尾が '(シングルクォート)
になっています。
Markdown の解釈次第では、グレイヴ・アクセントの末尾がなくて colorize やら formatter がうまいこと解釈できない、みたいなパターンが存在します。 はてなブログは大丈夫そうすね。
上記のコード実装部
似たような用途 (同リポジトリ内) だと以下。
使い分けがよくわかんないな?
最初はグレイブ・アクセントで囲むと例えば `git`
のようになって、コマンドとしてパースされるおそれがあるから前方と末尾をあえて echo をくくるダブルクォート以外で使い分けているのかな? と思っていました。
ただ同リポジトリを見ていると、以下のようにグレイヴ・アクセントでまとめている所もあるので「🤔」となっている。
echo "error: please install \`git\` and try again" >&2
こういうの、なんて検索したら理由わかるんだろうか。 使っている Markdown エディタの formatter が時々壊れるのなんでだ〜、から気付いたんだけど、使い分けが謎だ。
追記
と思ったら Wikipedia さんに書いてあった。
' (U+0027 アポストロフィ) とのセット `……' がシングルクォーテーションマーク ‘……’ の代用として使われる。また、``(グレイヴ2つ)を " (U+0022 クォーテーションマーク) またはアポストロフィ2つと組み合わせた ``……"・``……'' がダブルクォーテーションマーク “……” の代用として使われる。TeXではソースに「`」や「``」を書くと引用符に変換される。
いずれも正規の(開き)シングル/ダブルクォーテーションマークを使える環境では好ましい用法ではないことは確かだが、前述のように歴史的理由から現在でも多用されている。
は〜なるほど、特に用法上では特異な意図 (シェルにコマンドと誤認されないように、などの処理上の理由寄りの) があるわけじゃないのか。
開きシングルクォート、という用法が個人的に馴染みなかったのでへぇってなった。 へえ。