RockyLinux 8.5 を minimal でインストールした際、 NTP 時刻同期を設定していなかった (グローバル疎通するイーサネット設定をしなかったため)。
で、 timedatectl
を実行したところこのような表示になった。
[user@localhost ~]$ timedatectl Local time: 水 2022-01-05 04:22:09 JST Universal time: 火 2022-01-04 19:22:09 UTC RTC time: 火 2022-01-04 19:22:09 Time zone: Asia/Tokyo (JST, +0900) System clock synchronized: no NTP service: n/a RTC in local TZ: no
NTP service: n/a
とは……?
systemd-timesyncd
とりあえず何も考えず NTP 有効化してみる。
[user@localhost ~]$ sudo timedatectl set-ntp true Failed to set ntp: NTP not supported
うーん?
ArchLinux によれば systemd に時刻合わせだけ実行する systemd-timesyncd
というのがあるらしく、 systemd 213 以降であれば利用できるらしい。
[user@localhost ~]$ sudo dnf list systemd-timesyncd メタデータの期限切れの最終確認: 0:32:56 時間前の 2022年01月05日 04時06分58秒 に実施しました。 エラー: 表示するための一致したパッケージはありません
ないやんけ! 有効化されてないリポジトリかと思って ftp.riken.jp の packages 以下を掘りまくったりしたけど、結局みつからず。
chrony を使う
結局解決方法はこれ。
事前に調べた際、systemd-timesyncd の conflict に ntpd
chrony
があるようだったので、 systemd のバージョンも相まって chrony を利用するという考えが完全に頭から抜けていた。
大本である RHEL のドキュメントにはこう書いてある。
Red Hat Enterprise Linux 8 は、chronyd デーモンを使用して NTP を実装します。chronyd は chrony パッケージから利用できます。詳細は「Chrony スイートを使用した NTP の設定」を参照してください。
というわけで実践してみる。
[user@localhost ~]$ sudo dnf -y install chrony [user@localhost ~]$ timedatectl Local time: 水 2022-01-05 04:44:28 JST Universal time: 火 2022-01-04 19:44:28 UTC RTC time: 火 2022-01-04 19:44:28 Time zone: Asia/Tokyo (JST, +0900) System clock synchronized: no NTP service: inactive RTC in local TZ: no [user@localhost ~]$ sudo timedatectl set-ntp true [user@localhost ~]$ timedatectl Local time: 水 2022-01-05 04:44:55 JST Universal time: 火 2022-01-04 19:44:55 UTC RTC time: 火 2022-01-04 19:44:56 Time zone: Asia/Tokyo (JST, +0900) System clock synchronized: no NTP service: active RTC in local TZ: no
できた、 chronyd
は自動起動するので少し待てば同期されるはず。
[user@localhost ~]$ timedatectl Local time: 火 2022-01-04 19:50:08 JST Universal time: 火 2022-01-04 10:50:08 UTC RTC time: 火 2022-01-04 19:50:07 Time zone: Asia/Tokyo (JST, +0900) System clock synchronized: yes NTP service: active RTC in local TZ: no
無事同期しましたね。 参照先 NTP サーバの設定は国内の ntp.nict.jp とかにしたほうがいいかもですが、そのあたりは各自のお気持ちで設定してもろて。
ちなみに
こういう記事があるので、 CentOS8 では利用できたのかもしれない。