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softeather VPN server をアップデートしたらコンフィグがとんだ

久しぶりに嫌な汗が出る現象に出て、 Slack の general チャンネルをにぎやかにしてしまったね。

ロケ地:WindowsServer 2012 R2

softeather アップデート

しばらくアップデートしてなくて、メンテナンスで計画再起動したら通知が飛んできたので「時間あるしアップデートしちゃるかー」という軽い気持ちで対応しました。

手順的には、以下のサイトで詳細にかかれていた内容とかわりありません。新しいインストーラーダウンロードしてそのままインストールすればおわりですね。

office54.net

終わりのはずでした。

仮想 HUB にログインできない

アップデート後、仮想 HUB を選択するも管理者パスワードを要求されログインできない。「認証情報はあっているはずなのになぜ」と考えていたのですが、試しに何も入力せず OK ボタンを押してみた所、なぜか新しいパスワードを設定する画面に。

嫌な予感がしつつ設定してみると、新規仮想 HUB の設定ウィザード (設定すると既存の設定が吹き飛びますの注意つき) が立ち上がり。慌ててキャンセルするとそのまま仮想 HUB の管理画面に入れました。

はい、設定もユーザーもなんもかんも初期化されていました。

発狂、そして伝説へ

こちらでは万が一のためにバックアップを取りましょう、と解説がされていますが、実は softeather にはコンフィグの自動バックアップがあります。

office54.net

自動バックアップディレクトリは、インストール先を変更していなければ以下です。

C:\Program Files\SoftEther VPN Server\backup.vpn_server.config

して、プロセスやサービスを停止してファイルを手動で入れ替えるべし、という解説が散見されますが、僕の場合はそれで解決しなかったので以下の手順で作業しました。

  1. softeather を起動する
  2. 初期化されてしまった仮想 HUB にログインする(適当なパスワードを設定してとりあえずログインしていい
  3. 設定ウィザードをキャンセルして仮想 HUB の管理画面を表示する
  4. Config 編集 をクリックする
  5. ファイルからインポートして書き込み から、上記バックアップディレクトリのコンフィグのうち、アップデートインストール前の直近バックアップを指定する

f:id:donbulinux:20211112191524p:plain
こんふぃぐ

f:id:donbulinux:20211112191608p:plain
ファイルを指定する

これで復旧できました、差分は社内の作業ログを元に手動で埋めるやつですね。

ちなみに

コンフィグ復旧したあと、仮想 HUB ログイン時に管理者パスワードを尋ねられたのですが、こちら結局正しい情報でもログインできませんでした。

ということで、以下を参考に復旧した vpn_server.config から該当の記述を削除して、管理者パスワードを再設定することで解決しました。 長かった。

パスワードだけ消すにはアンインストール後に vpn_server.config 内の ServerConfiguration セクションの「byte HashedPassword」で始まる行を削除しますが、これはちょっと難易度が高いかもしれません。

www.vpnusers.com